====== CDS研究会について ====== ===== 趣旨 ===== 5G(第5世代移動通信システム)による超高速・超低遅延・多数同時接続できる高速広域無線通信技術の発展,LPWA(Low Power Wide Area)等の低コスト・省電力で広域無線センサネットワークを構築できる技術の普及,無線LANやBluetooth,ZigBeeをはじめとする無線ホームネットワークの浸透,高性能なマイコンボードの低価格化,高画質イメージセンサを搭載したカメラモジュールやドローンおよびロボットの普及,クラウドやエッジ処理によるAI技術の浸透,ブロックチェーン技術の発展などを背景に,様々な分野における複合的な要因がコンシューマエレクトロニクスの進化を加速させています.そして,新たなコンシューマ向けシステムの創出や昨今のコロナ禍を受けた新たな社会活動・生活様式を支えるコンシューマ向けサービスの出現も目覚ましい状況となっています. IoT(Internet of Things),オンデバイス型・クラウド型AI,ビックデータ,クラウド・エッジコンピューティング,CPS(Cyber Physical System)などに関連して,IoTを活用したスマートシティ化やスマートホーム環境における知的制御といった議論に代表されるように,モバイル環境を含むインターネットとホームネットワーク,センサネットワークとの連携に対する関心がこれまで以上に高まっています.ホームネットワークに接続される機器は,従来の情報家電から,スマートフォン,薄型TV,電子錠,防犯カメラ,ヘルスケア機器,ウェアラブル機器,ロボット,自動車などに拡大しており,新たなサービス創出に向けコンシューマエレクトロニクスや人間拡張システムの発展が期待されています.今後,多種多様な機器の自律的連携,知的な管理・制御に関する様々な技術課題の解決が求められています.また,インターネットとの接続に際して想定されるセキュリティ上の脅威に対し,機器の安全性の維持,パーソナルデータを活用したサービス,ソーシャルメディアの発展によるプライバシーを含むパーソナル情報の保護も重要な課題となりつつあります.加えて,産業のグローバル化に伴い,国際標準化の取り組みが重要となっています. 本研究会の対象とする分野は,産業界の研究者だけでなくシステム開発者にも興味ある内容となる事が予想され,産業界からの学会活動活性化にも繋がる可能性があります.具体的には,本研究会では,スマートシティおよびスマートホーム環境下においてオンデバイス型/クラウド型AIを活用した情報家電,ロボットおよびドローン,コンシューマ・デバイスのネットワーキング,連携技術,管理・制御技術,ソーシャルメディア,パーソナルデータに関する研究を産学問わず広く対象とするとともに,国際標準化活動も含め,コンシューマ・デバイス&システムに関する技術者の情報交換の場を提供することを目指しています.学会活動活性化に繋がるよう,研究会発表と密接に連携した論文誌CDSトランザクションの発行やイベント企画の提案を行なっています.また,幅広い年齢層を対象としたイベントの開催を継続し,情報処理学会ジュニア会員制度と連携することで,若い世代の学生の研究活動を支援し,情報処理学会への参加を推進する架け橋としての役割を担うことを目指しています.さらに,国際会議の主催・共催・協賛を積極的に行うことで,国際色豊かな活動を推進しています. ===== 研究分野 ===== *コンシューマ・デバイス *コンシューマ・システム *コンシューマ・サービス *Internet of Things(モノのインターネット) *Industrial Internet of Things(産業用モノのインターネット) *デジタルツイン技術 *エネルギー管理(EMS,グリーンホーム,スマートグリッド) *スマートシティ,スーパーシティ技術 *デジタルサイネージ,インタラクティブTV,相互情報提示技術 *ホームヘルスケア *スマートセンシング *エッジコンピューティング *オンデバイス型・クラウド型AI技術 *コンシューマ向けゲーム機 *eスポーツ技術 *ウェアラブルデバイス *人間拡張システム *パーソナルデータ,ソーシャルメディア *テレワーク・ワーケーションシステム *コンシューマ向け安心・安全・見守り技術 *コンシューマ技術を支える研究成果 *コンシューマ向け産学官連携研究成果 ===== これまでに扱ってきた研究分野等 ===== * [[.:past-topic:2020|2020年度]] * [[.:past-topic:2019|2019年度]]